PELD治療とは

PELD治療とは

腰椎の椎間板の一部が飛び出すことで神経を圧迫し、痛み、痺れなどの症状が下肢に現れる腰椎椎間板へリニアは、ひどくなると日常生活に支障を生じさせます。
多くは手術をしない保存療法で治療が行われますが、痛みがひどかったり、保存療法で効果がないと外科手術が行われます。
その外科手術の方法の一つにPELDがあります。

PELDは、「経皮的内視鏡腰椎椎間板ヘルニア摘出術」のことで、内視鏡を使用した手術のことですが、大きなメリットは、内視鏡を椎間板に挿入するとき、内視鏡の直径が6、7ミリしかなく、局所麻酔で切開は6、7ミリで済み、身体に与える負担が非常に小さいことです。
手術時間がわずか30分程度、長くても1時間弱で終了し、出血もほとんど見られず、痛みも少なく、入院期間もわずか2、3日で済みます。

従来の手術方法には、以下の2つが行われています。
1)切開手術:
腰を5センチ程切開し、骨の周りの筋肉を剥がしてヘルニアを摘出する方法。
2)MED(内視鏡摘出術):
背中の方から内視鏡を筒に入れて挿入しヘルニアを摘出する方法。
1)の手術法よりは、身体への負担は軽いですが、1.8センチ程切開し、全身麻酔で手術時間は約1時間弱かかります。
入院期間は約1週間強かかり、更に、退院後約1週間の自宅療法も必要です。
また、術後、3か月のリハビリを要します。

このように、PELDはMEDをさらに進化させた手術法です。
欠点は、小さな内視鏡で行うので、手術によって神経の傷つけないようにするために、麻酔で完全にマヒさせるのではなく、足の感覚を少し残して痛みを患者に感じるようにして、神経を傷つけないように行う必要があることです。
このため、患者に痛みに対する恐怖心が湧き敬遠する人がいることです。
また、痛みに関する感受性は個人差があるため、実際の痛み以上に痛いと感ずる人がいます。
また、残念ながら、現時点では、MEDは健康保険適用ですが、PELDは健康保険の適用がありません。
実際の手術に際しては、MEDのPELDではそれぞれに適しているケースがあり、選択適用されます。
例えば、肥満の人はPELDの方が内視鏡が長く、脂肪が厚くてもヘルニアに内視鏡がきちんと届きます。一方、MEDは椎間板が薄い、脊柱管狭窄症を併発しているなどの場合に適しています。

PELDの特徴をまとめると以下の通りです。
・腰椎椎間板ヘルニアの手術として、身体に最も負担をかけない最小侵襲手術法です。
・ヘルニアの大きさとしては、中から大サイズ、痛みとしては中程度から強度の場合に適応される手術法です。
・小さな内視鏡の画像をモニター画面に60倍に拡大されて行われる手術法です。
・6ミリの操作管の中で3ミリの小鉗子によって行われるので身体の切開が6、7ミリで済む手術法です。
・レーザー波が用いられ、ヘルニアを摘出する手術法です。
・神経に触れないように行われ、出血や癒着が極めて少なく後遺症の心配がありません。
・麻酔は局所麻酔で行われます。
・手術後翌日退院可能。・健康保険は適用されない自費診療手術法です。