1泊2日で椎間板ヘルニアの手術ができる

1泊2日で椎間板ヘルニアの手術ができる

先日温泉で、ちょうど腰骨周辺の脊柱部位に、長さ5㎝ほどの切開痕がある高齢の方を見かけ、「腰の手術をされたのかな・・・」と思いました。結構、古い傷のようでしたから痛々しさは感じませんでしたけれども、術後は順調だったのでしょうか・・そんな余計なことまで考えてしまいました。インターネット上でも、腰痛については様々な角度から記事が載っています。それだけ、辛い腰痛と闘っている人が多いと言うことなのでしょう。

実際、痛みを主訴とする患者さんの8割が、腰痛であることを考えると当然なのかもしれません。そのような中、1泊2日の入院で脊椎椎間板ヘルニア手術ができるというサイトを見つけました。なにせ、傷口が数ミリという小ささで、バンドエイドを貼るだけで済んでしまうそうです。

麻酔も局部麻酔なので身体への負担が大幅に解消されるとか・・・部位は、頚椎、腰椎となっていましたが、胸椎はどうなのでしょうか。胸椎については、後で記述することとして、そのような驚きの手術は、頚椎の場合は「経皮的内視鏡頸椎ヘルニア摘出術(PECD)」、腰椎の場合は「経皮的内視鏡椎間板ヘルニア摘出術(PELD)」という術名です。ただ、残念なことに健康保険適用範囲外の扱いになっており、自費になります。最近の医療技術の進歩によって、従来では、切開手術しかなかった椎間板ヘルニアの手術ですが、手術方法の選択肢が広がっていることは確かなようです。

保険が適用されない治療法には、レーザー治療[経皮的髄核減圧手術(PLDD)]があります。この手術は、軽度の椎間板ヘルニアに効果があり、内容もレーザーを照射するための、ほんの小さな穴をあけるだけで済み、所要時間は30分以内、局部麻酔を使用し、日帰りで受けられます。費用は、自由診療のため病院によって異なりますが、一般的には50万円前後というところでしょうか。健康保険が適用されない手術に「経皮的内視鏡椎間板ヘルニア摘出術(PELD)」があることは紹介しましたが、似たような術名で、健康保険が適用される「内視鏡下椎間板摘出術(MED)」があります。内容にどのような違いがあるのでしょうか。MED法は、皮膚切開が16mmほど、全身麻酔、熟練した医者なら平均手術時間は2030分程度、入院は47日は必要です。

それに比べると、自費診療ではありますがPELDの場合は、6mm程度の穴、局所麻酔、1時間程度の手術、1泊入院となっており、レーザー、ラジオ波などを駆使して最大限身体への負担を軽減しています。でも、費用が150万円前後、それ以上かかる場合もあるようです。

日本では医療格差は少ないはずだったのに・・・明らかに医療格差のような気がします。健保にしたって、入院しない手術の方が医療報酬の削減になると思うのですが、なぜ保険適用にしないのでしょうか? 不思議です。それと、先に挙げた胸椎椎間板ヘルニアについてですが、胸骨は肋骨と接続しているため割と安定した部位なので、胸椎椎間板ヘルニアは珍しいケースのようです。また、胸椎の周囲には重要な臓器が多く存在していることから手術自体が難しいことから、保存的治療が優先されているようです。