椎間板ヘルニア・・マクロファージによる自然治癒

椎間板ヘルニア・・マクロファージによる自然治癒

白血球の1つであるマクロファージとは、強い貪食能(食作用)のある大型アメーバ状の細胞で、生体内に侵入した細菌、ウイルス、又は死んだ細胞を捕食し消化します。

マクロファージの大きさは、だいたい直径が十数ミクロン(1ミクロンは千分の1ミリ)で、自分より小さなほこりなどの場合は、あんこを餅でくるむように、細胞の中にくるみいれてしまいます。

臓器組織に広く分布する免疫システムの一部をになう細胞で、ほぼ全身にいます。
骨にいるマクロファージの仲間である破骨細胞は、骨の余分な部分を溶かして吸収する働きをしています。

椎間板ヘルニアにおいてもマクロファージの食作用によって、手術をしなくても突出部分が異物として排除されることもわかってきています。

取り分け症状の重い穿破脱出型や遊離脱出型などでは、髄核が飛び出した周囲は炎症が強く、じん帯の損傷した部分から出血が起こりこの血液の白血球中のマクロファージの働きが活発になり、ヘルニアを異物とみなして食べて吸収してしまうと考えられています。

このことから、重症の椎間板ヘルニアであってもすぐに手術はしないで、3ヶ月ほどの保存療法の期間をおいて、それでも治らない場合にのみ手術をするようになってきています