椎間板ヘルニアの原因と症状

椎間板ヘルニアの原因と症状

人間の背骨は、上から頚椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎に独立していて、それぞれ7個・12個・5個・5個・4個の骨に分かれています。

椎骨と椎骨の間には、クッションの役割をする椎間板という軟骨が存在します。
椎間板は周囲の繊維輪と中心部分の髄核で構成されています。
椎間板の存在で、人間は前後屈、そして左右へ体を倒すという動作ができるのです。

ヘルニアとは、臓器の一部分が本来あるべき場所から逸脱してしまった状態を言います。
椎間板ヘルニアの80%以上が、腰に発生する腰椎椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアは30~50歳代の人に多く起こる疾患で、30~50歳代の人は椎間板を覆う繊維輪が弱くなっているため、椎間板を強く圧迫されると繊維輪のもろい個所から、髄核が外へ押し出されてこぶ状になります。

このこぶが腰椎から出ている神経に触れてしまうと腰に激痛が走るのです。
症状は腰の痛みだけでなく、酷くなると足にも痛みやしびれが現れます。
実は、50歳を過ぎると人間の髄核は硬くなりはじめるため、ヘルニアが起こりにくくなるのです。

椎間板ヘルニアは、ちょっとした動作が原因で発症してしまう厄介な疾患です。
例えば、農家の方のように前かがみで作業をしている時、地面に落ちた物を拾おうとした瞬間、くしゃみをした時、重いものを変な姿勢で持ち上げた時、または知らないうちになっていた・・・など、様々です。
太っている人は、椎間板ヘルニアに対する危険度は更に高いので気をつけましょう。

椎間板ヘルニアの症状は、人によって腰痛や下肢の痛み・麻痺・筋力低下など、現れ方は様々ですが、体を動かすと痛みや麻痺が酷くなるという共通点があります。

特にヘルニアによる神経根の圧迫が大きいと、脚が麻痺します。
膀胱と腸のコントロールを行っている馬尾神経が侵されると、排泄障害が現れます。
このような重症である場合は、すぐに治療を受けなければなりません。