椎間板ヘルニアに腹式呼吸法の効果

椎間板ヘルニアに腹式呼吸法の効果

椎間板ヘルニアの治療・予防・再発防止に、腹式呼吸を取り入れてみましょう。 
腹式呼吸とは、横隔膜を上下させる呼吸法のことです。

西欧諸国におい腹式呼吸はさほど一般的ではないのですが、東洋では、心身の調子を整えるための呼吸法と云われ、太極拳・気功・ヨガ等で昔から健康法の1つとして取り入れられて来ました。
腹式呼吸を行うと腹腔内圧がアップし、腹筋の強化につながります。

腹腔内圧とは、おなかにグッと力を入れた時にかかる圧力の事で、背骨とともに体を支える力になります。
腹腔内圧が高いほど、背骨にかかる負担を減らす事が出来るのです。

病院で、椎間板ヘルニアと診断がでると、ほとんどの医師は予防や再発防止の為に「腹筋・背筋を鍛えなさい」という指示を出します。

しかし、いわゆるオーソドックスな腹筋・背筋運動は体力を要しますし、年配者には無理な場合があります。
またオフィスや学校ではなかなか場所の確保に困難なことから、長続きしないことが多いと思います。

この点、腹式呼吸は、やり方さえ覚えてしまえば、オフィスでの空いた時間や電車での移動時間にも気軽に出来、体力も腹筋背筋運動ほど必要としません。
しかも、椎間板ヘルニアで多少痛みがある時にでさえできることなのです。

また、腹式呼吸には

・胃腸の働きを活発にし、便秘の解消に役立つ。
・血流が良くなる為、冷え性の症状緩和が期待できる。
・自律神経が調整されるため、慢性腰痛などの不定愁訴にも効果的である。(ストレスが軽減される)
•有酸素運動なのでダイエット効果が期待でき、肥満による背骨への負担減となる。

などの効果が期待できます。

腹式呼吸を行うためには姿勢が大切です。
腹式呼吸のコツをつかむまでは、椅子から立ち上がり、両足を肩幅に開いて安定性をはかってから行うようにしてください。
背筋をピンと伸ばし、呼吸をする際にはなるべく肩を動かさずに、お腹に意識を集中させて下さい。

息を吸い込む時には、鼻から吸い込み、お腹の中に吸い込んだ空気を貯めるような感じで8秒ほどかけて行ってみましょう。

息を吐く時には逆に、ゆっくりと、お腹の中にためた空気を全て口から吐き出すような感じで行いましょう。

最初はなかなかコツがつかめずに、肩が上下する場合もありますが、何度も練習しているうちに、自然とリラックスした状態でも腹式呼吸を行う事ができるようになります。
コツをつかんだら、椅子に座って行うといいでしょう。

これを1日5分間続けた後で目を開くと、とてもリラックスした気持ちの良い感覚になると思います。ストレスの解消にも効果があります。

オフィスでの空いた時間や電車などの移動時間に、「息を吸いながらおなかを膨らます・吐きながら凹ませる(へこませる)」という動作を繰り返すだけでも、腹腔内圧のアップにつながります。