専門家でも難しい椎間板ヘルニアの正確な鑑別

専門家でも難しい椎間板ヘルニアの正確な鑑別

椎間板ヘルニアが発症するメカニズムにおいて、椎間板と椎間関節との関係があり、専門家でも椎間板ヘルニアの正確な鑑別は簡単なものではないそうです。

椎間板の高さが減少すると、椎間関節にかかる負荷を増大させる一方で、椎間関節の変性も椎間板に影響を与えます。

つまり、主病変が椎間板の問題であっても、椎間関節の異常が患者さんの症状に影響を与えていることが多いのです。
逆に、椎間関節が異常な場合でも、それに伴って変性した椎間板も疼痛の原因になります。

また、患者が複数の変性を抱えていて、それが腰椎に力学的に関係がある場合には、状況はさらに複雑になります。

例えば、梨状筋症候群の場合でも、椎間板ヘルニアと同じように坐骨神経に沿った痛みや知覚障害などが現れます。

画像診断で症状に一致するレベルの椎間板変性がある場合でも、椎間板ヘルニア以外の疾患であることが多く、結果、いくら治療を施してもまったく状態が回復しないといったことが起こります。

1つの医療機関で椎間板ヘルニアと診断された患者さんが、他の医療機関で検査したところ、痛みの原因は椎間板ヘルニアではなく、他の原因によるものであったという例が少なからずあるようです。

腰痛・坐骨神経痛は椎間板ヘルニアばかりでなく、色々の原因が存在します。
同じ医療機関で治療を受けていても、回復が芳しくないようであれば、他の医療機関での診察も考えていいかと思われます。