外側ヘルニア

外側ヘルニア

通常の椎間板ヘルニアは後外側に突出し脊柱管内で神経を圧迫するのですが、さらに外側の脊柱管外で突出することもあり、これを外側ヘルニアといいます。

外側ヘルニアでは通常のヘルニアより1つ上位の神経根が障害されますので、通常のヘルニアより強い疼痛が出ることが多くなります。
椎間板が外側を圧迫するため、体は痛みと反対側に傾き、体を痛む側の反対側に傾けると痛みが和らぎます。

またヘルニアが元の椎間板との連続性を失い、脊柱管内に移動したものをseqestration type(遊離型ヘルニア)といい、このヘルニアも通常と異なる神経根障害を起こすので、診断上の注意が必要だということです。

外側ヘルニアは腰椎椎間板ヘルニアの診断上最も困難で、誤診され易いヘルニアで、神経が椎間孔外へ出たところでヘルニアよりに圧迫されます。難治性の坐骨神経や大腿神経に沿う激痛を引き起こします。

このヘルニアの発生頻度は全腰椎椎間板ヘルニアの7~8%以下と比較的稀で、脊柱管の外にあることことから、非常に見逃されやすいヘルニアであるといえます。

 MRIで脊柱管内の神経は全く圧迫を受けていないのに、片側の下肢に頑固な痛みを訴える場合があります。
そのような場合に医師はMRIで脊柱管の外をじっくりと観察することによって外側ヘルニアを見つけることがあります。

また、神経根ブロックを使い、神経根への圧迫を確認します。

下肢の神経所見からは椎間板ヘルニアを疑がったとしても、脊柱管内にヘルニアがないと原因不明で片付けられてしまうことがあるようです。

治療は通常の椎間板ヘルニアと同じで、保存療法を中心として行いますが、手術になる場合は内視鏡手術が最も適当な手術方法です。

脊椎専門医にとっても外側ヘルニアの診断は難しい場合があり、まして専門外の医師では思いつかないことすらあるかもわかりません。