妊婦の椎間板ヘルニア

妊婦の椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎間板の外側の部分である繊維輪が壊れ、内側にある髄核という物質が飛び出すことをいいます。
そのヘルニアが下肢へ続いている神経を圧迫して、腰の痛みや下肢の痛み、しびれなどを起こします。

椎間板ヘルニアを発症している女性が妊娠をすると、そのほとんどの方は徐々に腰の痛みが大きくなってきます。
妊娠20週を過ぎると、子宮が大きくなって、重心が前に移動するため、妊婦さんは背中を後ろに反らせるような格好になります。そのため腰に負担がかかることから、腰痛がきつくなります。

妊娠以前から椎間板ヘルニアにかかっている場合、出産が終るまでは、治療方法も制限されますので、家事などもうまくいかなくなることが多いと思います。

しかし、この場合は仕方がないことですので、長時間の立ち仕事はせずに、横向きに寝て片ひざを軽く曲げた姿勢(シムスの体位)にすること、畳の上に固い布団を敷いてしばらく横になるなど、休みながら行なうようにして下さい。

痛みがひどい場合は、整形外科の医師、産婦人科の医師との連携で、ブロック注射をすることもあるようです。

出産方法については、自然分娩も可能であるとよくいわれますが、病院によっては初めから帝王切開を勧める場合もあります。
このような場合には、出来れば大きな総合病院などで相談し、出産することをお勧めします。

また、無理をして自然分娩をして、その後動けなくなるなどのことが起きても困りますので、帝王切開の選択肢も充分考慮に入れることが大切です。
また妊娠中は特に重度の症状が出ないように、細心の注意をはらって生活していくことが大切です。

また出産後も子供を抱っこしたり、色々な世話で腰に負担がかかってきます。
椎間板ヘルニアが酷くなると動けなくなる事もありますので、出産後も無理をしないで十分気をつけなければなりません。

椎間板ヘルニアの症状がある場合は、子供がある程度成長するまでを視野に入れて、色々な対策を考えておきましょう。