椎間板ヘルニアの診断に必ず行われる「MRI検査」

椎間板ヘルニアの診断に必ず行われる「MRI検査」

腰痛があって整形外科を受診すると、必ずレントゲン撮影を行います。

しかし、椎間板ヘルニアの場合は、椎間板はレントゲンには写りません。
画像ではスペースとして認識できるのでおおまかな情報は得られますが、やはり詳しい情報が必要になるため、必ずMRI検査が実施されます。

MRI検査は今では十分に普及してきた検査方法で、被爆がないのが最大の特徴です。

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断装置)検査とは、X線撮影やCTのようにX線を使うことなく、その代わりに磁気と電波を使用して人体の断面写真を作成する検査方法です。

水素にある磁気に反応する性質を利用し、体内の水素原子が持つ弱い磁気を、強力な磁場でゆさぶり、原子の状態を画像にします。
磁場をつくる装置の中で体に電磁波を当てると、体内の水素が反応して信号を発します。その信号を捕らえて、コンピューターで解析して画像にします。

患者は検査着に着替えて、MRI装置のベッドに仰向けに寝ます。
このベッドは電磁波を発生させるガントリーと呼ばれる大きな円筒状の穴にスライドします。
FMラジオに用いられる電波を身体に当てながら、徐々にカントリーの中に入って行きます。ます。
体の中から放出される信号を受け取りコンピューターで計算することで、体内の様子を画像として表します。

ガントリーに入ると、工事現場のような音が耳元で連続して聞こえますが、できるだけ動かないようにしなければなりません。検査時間は30~50分です。

検査中の痛みはないのですが、騒音が苦手な人や閉所恐怖症の人は苦痛を感じるかもしれません。
ヘッドホン等を用いて,音を軽減することができますし、装置内にはマイクがあり、気分が悪くなった場合は申し出ることができますので。心配はいりません。

また,X線を使いませんので,いわゆる放射線被ばくはありません.
検査後は安静の必要もなく、食事も普段どおりにしてかまいません。

体内の様々な病巣を発見することができ、特に脳や卵巣、前立腺等の下腹部、脊椎、四肢骨盤などの病巣に関しては、圧倒的な検査能力を持っています。

欠点は費用が約1万円程度と高額な点、狭い部屋に15分間ほど閉じ込められて、騒音が強いことです。

脳外科の術後で体内に金属が残っている人、心臓ペースメーカー装着の人、閉所恐怖症の人、骨折によりボルト固定がされたままの人、躯幹全体に入れ墨のある人、 妊娠3ヶ月以内(または妊娠が疑わしい方)の人など、MRI検査ができませんので、医師にきちんとした申告をする必要があります。

MRI検査ができない場合、CT検査を行います。CTの検査費用は5,000円程度と、MRIより安くなりますが、被爆がありますので、妊娠中(または妊娠が疑わしい方)の人は受けられません。