治療の一環としての筋力トレーニング

治療の一環としての筋力トレーニング

私たち人間は二足歩行を始めたことによって、腰椎に負荷が掛かるようになってしまいました。
現在、人口の約1%の人が腰椎椎間板ヘルニアになっているともいわれています。

腰椎椎間板ヘルニアは、加齢による椎間板の変性や腰椎へ加わる運動負荷が原因とされています。
加齢が原因と云うと、中高年に多い疾患と思われがちですが、椎間板の変性は20歳過ぎると始まるといわれており、青年層にも起こりうる疾患です。

その腰椎椎間板ヘルニアの治療の一環として、筋力トレーニングが取り入れられています。 しかし、とくに上半身の運動負荷は、腰椎椎間板ヘルニアの再発・症状悪化を引き起こしやすく、安易に筋力トレーニングをすれば、逆効果になってしまうことを覚えておかなければなりません。

腰椎椎間板ヘルニアに必要な筋力とは、全身の筋肉アップを意味します。
そう考えると、最も有効的な筋力トレーニングは、スイミングなどの有酸素運動を取り入れた運動だと考えられます。

しかし、水泳を本格的に上手になろうとして一生懸命やりすぎるのも必ずしも良いとは言えません。思い切って筋肉を使えば、腰に余計な負担をかけてしまうということになります。

水中ではゆっくりとウオーキングをしたり、ゆったりとクロールや背泳ぎをすればメリットは計り知れません。
しかし、疲れた場合は必ず休むようにして下さい。

また、筋肉が水中で硬直してしまうと、思いがけない事故に合うことがありますので、水中に入る前、そして水から出た後は必ずストレッチ運動をするようにしましょう。

水中では重力が一切ないため、浮力だけで運動することになります。
椎間板ヘルニアを改善するためには腰椎周りの筋力アップはかかせませんので、水泳ばかりではなく、筋力トレーニングもリハビリの一環として行うことが大切です。

筋肉は全身のバランスが大切で、どれか一つの筋肉だけを鍛えても意味がありません。
椎間板ヘルニアでは取り分け背筋も腹筋も鍛える必要があり、腹筋、背筋を交互に鍛えながら、上手くバランスを取りながら、鍛えていって下さい。

腹筋の場合は日常生活をする上でも姿勢に気をつけること、出来るだけみぞおちを締めた状態を保つように努めることなど、ちょっとした事を意識することで効果があがってくるのです。
また、公園を散歩するといったことも、椎間板ヘルニアは効果的に働きます。