椎間板ヘルニアの治療「物理療法」

椎間板ヘルニアの治療「物理療法」

椎間板ヘルニアの保存治療の中に物理療法があります。
牽引、電気、温熱、光線、水など、物理的な手段を用いた治療法を物理療法といいます。

ただし、これらの治療法はあくまでも痛みが緩和されてきてから行うもので、急性期の時には安静が原則です。

「索引療法」

腋を固定しておいて骨盤にベルトを巻き、重りや電力などで体重の3分の1くらいの負荷をかけて、足の方向に、10分~15分くらい引っ張るという方法です。
椎間板の内圧を下げ、関節の動きをよくする目的で行われる治療法で、痛みをやわらげる効果を期待します。
神経根が圧迫されている場合は、痛みが軽くなることがあります。

「電気療法」

皮膚に電極を貼り付け、筋肉が軽く収縮する程度の強さで、低周波、高周波などの電流を
流し、痛みの軽減や、筋肉のトレーニング効果を期待します。
超音波、腸短波などを使用し、体の深部まで温める場合もあります。
体内にペースメーカーや、骨折の治療などで金属が入っている人は行う事ができません。

「温熱療法」

患部を温める治療法で、筋肉をゆるめ、血行をよくして痛みを緩和することを目的に
行います。温湿布やホットパックを痛む部分に当てたり、温浴を行うなどの方法が
用いられます。

温熱療法を家庭でとり入れる際のコツは「乾熱」と「湿熱」をうまく使い分けることです。乾熱は乾いた熱源、つまりカイロや電気アンカ、赤外線などで温めます。
湿熱は湿った熱、つまり蒸しタオルや入浴などで温めるという事になります。
入浴のように、湿熱は乾熱よりも患部を芯からあたためて、血行をよくする効果が期待できます。

「光線療法」

赤外線、紫外線などの治療機器を用いま、温熱療法と同様に、患部を温めることを目的にしています。

「水治療法」

浴槽に入る温浴や、水流、気泡などを利用して、血流の循環を改善させ、さらに
運動効果もねらって行う治療法です。

「入浴」も「水治療法」であり、お湯の持つ「熱エネルギー」、「静水圧」、「流体抵抗」という3つの作用をバランスよく活用しています。
ぬるめのお風呂にゆっくりと入るのも、良い治療法です。

以上のような治療を受けてみて痛みが軽くなったり、気持ちがよいと感じたりする患者さんも多いのですが、中には症状が悪化するような場合がありますので、その場合には直ちにストップして、医師や理学療法士に相談して下さい。