腰椎椎間板ヘルニアと遺伝的要素

腰椎椎間板ヘルニアと遺伝的要素

最新の研究で、腰椎椎間板ヘルニアの発症原因の一つとして、遺伝的要素が係わっているという報告がされています。
取り分け10代のヘルニア患者さんで遺伝的要因が強いといわれています。

理化学研究所遺伝子多型研究センターでは、遺伝子配列と椎間板ヘルニアとの関連性を解析し、その発症に関与していると考えられる候補遺伝子、CILP (cartilage intermediate layer protein) を発見しました。

「CILP」 は軟骨細胞の細胞外基質に特異的に存在する蛋白質で、椎間板の変性の度合が高いほど強く発現していたという事です。
椎間板の変性(コラーゲンの異常による変性、ヘルニア)の原因はほとんどが遺伝的要因だといわれています。

椎間板ヘルニアの重症患者ほど「CILP」が軟骨の変形部分に集まっていて、軟骨の成長を妨げる働きを持つ、また、変異した「CILP」は、強力に軟骨の成長を抑制し、椎間板ヘルニアの発症危険性を高めることも報告されています。

しかし、椎間板ヘルニアの主たる発症原因は、従来より職業、生活上の環境的要因や、加齢による椎間板等の変性であると云われており、遺伝的要因と環境的要因が関係する割合については、現在のところ不明のようです。

椎間板は加齢に伴い徐々に水分量が少なくなり弾力性が低下します。
これが進行すると軽い捻挫や打撲など、また長時間にわたって同じ姿勢をしておかねばならない仕事、スポーツの怪我なども誘因となります。

その他、骨の老化、骨盤の歪みも発症原因となり、喫煙までもが椎間板ヘルニアとの関係が指摘されています。

遺伝的要因を持っているかどうかは、自分自身で簡単に判断できるものではありませんが、日常生活において、良くないといわれることは意識して注意し改善していく事で、椎間板ヘルニア発生のリスクは少なくなることは確かです。