ペインクリニック

ペインクリニック

ペインクリニックという言葉を最近よく耳にするようになりました。
ペインクリニックとは、「痛み」を治療する専門の診療科です。

整形外科・内科・外科・皮膚科等の病気によって起こる痛みやしびれ等を診断し、治療していきます。
整形外科では、椎間板ヘルニアなどはペインクリニックで行われる、ペイン療法がよく用いられます。

腰痛の治療は、薬などで痛みを緩和するところから始まる保存療法が中心となります。
保存療法で効果が全く見られず、感覚麻痺による排尿障害などが出るほど、症状が悪化している場合には手術が行われることがあります。
腰痛治療がそもそもペイン療法であるという考え方もできます。

「痛みを取り除く事の重要性」

椎間板ヘルニアは、椎骨と椎骨の間にありクッションの役割果たしている椎間板の中心部から髄核が飛び出して、神経を圧迫している状態のことをいいます。

髄核が飛び出しているというケースは決して珍しいものではなく、たとえ髄核が飛び出していたとしても、神経を圧迫していなければ、痛みやしびれはありません。

椎間板ヘルニアの痛みの強さは神経への圧迫の度合いによって個人差があり、症状が落ち着くまでの期間もまちまちですが、標準的な椎間板ヘルニアであれば、保存療法を3ヶ月ほど継続すると、痛みは軽減するといわれます。

しかし、仕事の関係や、生活習慣などの違いもあり、いくら治療を続けても痛みが緩和されない方もいるのです。

こうした痛みが長引くと、身体の他の部位にも負担が広がり体全体に支障をきたすようになりかねません。

血流の悪さが、他の部位にも発痛物質を生じやすく、痛みの連鎖を引き起こしていく可能性が高いのです。
そのために、腰痛治療では痛みのコントロールが重要視されているのです。

【神経ブロック・PLDD】

ペインクリニックで行う代表的な椎間板ヘルニアの治療法として、神経ブロック注射や、最近ではレーザーで椎間板を焼くPLDDがあります。

「神経ブロック療法」は、神経に局所麻酔注射をして神経を麻痺させ、脳に痛みを伝えることをブロック(遮断)します。

ブロック治療とは単なる対症療法ではなく、自分で自分の痛い場所を治そうとする、人間の持つ自然治癒力をサポートしますので、治癒能力をアップさせる治療方法といえるでしょう

レーザー治療「PLDD」は、椎間板の中心部の「突出していない髄核」をレーザーで「蒸発」させる事で椎間板内に空洞を作り、その空洞に突出した髄核(ヘルニア)を引き戻す事を目的としています。

この「PLDD」は初期段階のヘルニア、所謂「内側からの圧力で圧し出されている段階」の椎間板ヘルニアに対しては非常に効果的ですが、重度のヘルニアの場合は内側の圧力を下げても余り効果はありません。

PLDDの利点は、痛みの軽快が早く、翌日からすぐデスクワークにも復帰できるところにあります。
ただし、PLDDは健康保険の適用外であり、費用が高額(約17万円)である点が唯一の難点です。

ペインクリニックで行われるペイン療法には、これ以外にも温熱療法や電気治療、運動療法、カイロプラクティク、東洋医学療法の鍼灸や漢方薬といったものがあります。

痛みがなかなか解消されないとストレスになる場合もありますので、ペインクリニックでの治療を検討してみることをお勧めします。