腰椎椎間板ヘルニアの有病者の把握は困難である

腰椎椎間板ヘルニアの有病者の把握は困難である

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の内部の髄核が何らかの原因で変性して、椎間板外部の繊維輪から突出て、所謂ヘルニア状態になるものです。
この場合、腰部や下肢に急激な痛みを発症し、坐骨神経痛の代表的な疾患としても広く知られています。

激痛に襲われた場合には立っていることも苦痛になるほどで、この場合には誰しもが病院で診断を受ける事になります。

しかし、腰椎椎間板ヘルニアは、今のところ明確な一定の診断基準は確立されていないため、現状では、症状が軽く病院には行かないケースや、受診はしても診断確定に至る前に症状が軽快するケースも相当数存在していると考えられます。

このため、腰椎椎間板ヘルニアの有病率や性別、好発年齢、好発高位などの実態を把握するのはきわめて困難であると云えます。

人口の約1%が罹患し、手術を受ける患者は人口10万人当たり年間46.3人、男性患者は女性の約~3倍、好発年齢は20~40歳代、好発部位は第4腰椎と仙骨の間とされていますが、これはあくまでも、病院で診察を受けた患者のみの数値で、実際の数値は違ったものになると思われます。

腰椎椎間板ヘルニアの発生要因としては、労働環境や喫煙などが指摘されてきていますが、近年では遺伝的な要因もあるとされていて、特に若年層でその傾向が強いことが明らかになっていまが、各発生因子がどの程度影響しているかなどは不明となっています。

また、スポーツが腰椎椎間板ヘルニアの発生原因であるかどうかも今のところ明確にはなっていません。

しかし、好発部位とされるL4~仙骨の間は、上半身の負荷がすべてかかる部位であり、そのために椎間板が変性するリスクが大きいのは事実で、この部位に関係する筋肉や靭帯を強化して、腰椎にかかる負担を減らすようにしなければなりません。