ヘルニアの突出した状態による腰椎椎間板ヘルニアの分類

ヘルニアの突出した状態による腰椎椎間板ヘルニアの分類

脊椎は24個の椎骨からなっていて、下の部分5個を腰椎といいます。
椎骨と椎骨の間には椎間板が存在し、クッションの役割を果たしています。

椎間板はアンパンのような構造になっていて、あんこの部分を髄核、外側のパンの部分を繊維輪といいます。
主成分はコラーゲンで、軟骨です。

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板内にある髄核が、線維輪を破って突出した状態をいいます。
ヘルニアが神経を圧迫すると、腰痛、下肢痛、しびれといった症状が出現するのですが、それ以外にも筋力低下や直腸膀胱障害も現れてくることもあります。

腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板中心部の髄核の突出の仕方や、椎間板全体の変性に因る変形の仕方によって病状に違いがあります。

椎間板の髄核が脱出したものを脱出型ヘルニア、椎間板辞退が膨隆したものを膨隆型ヘルニアといいこの2つに大別されます。

脱出型ヘルニアは線維輪に生じた亀裂から髄核が飛び出すヘルニアで、症状は激しいのですが、数ヶ月で症状が軽くなります。
脱出型ヘルニアには、飛び出た髄核の欠片が椎間板の中の髄核と分離してしまいう完全脱出型ヘルニアがあります。

膨隆型ヘルニアは繊維輪に亀裂がなく髄核も繊維輪から脱出せずに椎間板そのもの(髄核と繊維輪)が膨れ出るヘルニアで、長引くケースが多いとされています。

腰椎椎間板ヘルニアの特徴は激痛を伴った腰痛と座骨神経痛です。坐骨神経痛は膨隆型に比して脱出型の椎間板ヘルニアにより強く現われます。

このように椎間板ヘルニアは発生する場所と突出の状態によって、圧迫される神経が異なりますので、一様に腰椎椎間板ヘルニアと言っても、痛みの出方、その強さが大きく異なります。

平均的な椎間板ヘルニアは、後方に突出して脊柱管内で神経を圧迫しますが、脊柱管の外側で突出するヘルニアがあり、これを外側ヘルニアと呼んでいます。
出る場所が違うだけならいいのですが、この場合は通常よりひとつ上位の神経根が障害を受けことになり、通常のものより疼痛が強くなります。

椎間板ヘルニアには、画像検査上ヘルニアが認められても、腰痛等の症状が一切表れない場合があり、この場合は治療を行う必要もありません。