ヘルニアが出現する場所によって痛みが違う

ヘルニアが出現する場所によって痛みが違う

椎間板ヘルニアは坐骨神経痛の主原因ともいえ、ヘルニアの種類や突出する部位によって痛みが生じる場所や激しさが異なってきます。

ヘルニアはレントゲン写真には写りにくいため、椎間板ヘルニアであるか否か、また場所はどこかなどの特定は、しびれや痛みの状態によって判断すること診断の主流でした。

しかし、近頃はMRIなどの画像診断によって椎間板ヘルニアの場所がはっきり把握できるようなり、坐骨神経痛との関係性も具体的にわかるようになりました。

脊椎のうち下から5個を腰椎といい、上が1番で骨盤の仙骨の上が5番となります。
腰椎椎間板ヘルニアはその5個の腰椎のどこかにヘルニアが出現した場合の疾患名となります。

【ヘルニアの場所と痛み方】

腰椎の2番、3番あたりに出現した場合・・・飛び出した椎間板が大腿神経を刺激・圧迫するようになり、大腿部の前面から膝にかけて痛みや痺れが生じます。
これは大腿神経を刺激したことによる症状で、ここにあらわれるしびれや痛みは、坐骨神経痛とはいえません。

腰椎の3番、4番に出現した場合・・・飛び出したヘルニアは大腿部の側面を通る神経を圧迫することになるので、太ももの側面に痛みが生じて、脚が広範囲にしびれるようになります。
この場合、腰ではなく下肢が中心に痛むことが多く、坐骨神経痛だと認識しずらい事があります。

腰椎の4番、5番に出現した場合・・・飛び出たヘルニアが坐骨神経を圧迫・刺激することになり、太ももの裏から脚のすね、くるぶしの内側から足指の先までがしびれたり痛みを感じたりするようになります。
この痛みは、坐骨神経が走っているところに沿って現れ、一般的にこの症状を坐骨神経痛と呼びます。

しびれや痛みは両足に均等に出現することは稀で、主に左右どちらかの片方に集中したり痛みの程度も異なります。

一般的に坐骨神経痛の原因は椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症などである事が多いのですが、それらだけが坐骨神経痛の原因ではなく、腫瘍などの重大な疾患が原因である事も考えられ、安易に原因を椎間板ヘルニアだろうと考えるのは危険です。

椎間板ヘルニアの治療をしても坐骨神経痛の症状に変化が見られない場合は、神経内科や婦人科を受診する必要があるでしょう。