「マッケンジー体操」を取り入れるにあたって

「マッケンジー体操」を取り入れるにあたって

最近では、椎間板ヘルニアを代表する腰痛の治療法として、「マッケンジー体操」が注目されています。

どのような体操なのでしょうか。

「自宅で腰痛治療ができる体操」といった表現をされている体操法で、そもそもは、ニュージーランドの理学療法士であるロビン・マッケンジーが体系づけた治療法のことです。

マッケンジー法の大きな特徴として、腰痛体操のメニューの中に、腰痛治療ではタブー視されている、上体を反らす姿勢(伸展)を取り入れている点があげられます。

しかし、全ての患者にマッケンジー法が取り入れられているわけではなく、患者の現状を把握する為に数種のり理学検査を行い、その現状認識に基づいてその患者にマッケンジー法が適した治療法であると判断された場合に行われるものです。

患者によっては、マッケンジー法のいかなる体操治療も適さないと評価されるケースも出てくることになります。

マッケンジー体操は、腰椎を伸展(腰を反らす)することにより椎間板の前面が拡げられ、椎間板内の圧力を減らし、後方に突出した髄核を元の位置に戻すという理論で、整形外科などで行われる牽引療法にもこの理論が含まれています。

伸展運動で髄核が元にもどるほど椎間板内を減圧するのは不可能だろうという考え方が一般的なのですが、しかし、実際の施術現場では椎間板ヘルニア患者の多くの方がマッケンジー体操で下肢痛から解放されているといわれています。

このマッケンジー体操は、北米やヨーロッパ、アジア、オーストラリアやニュージーランドなどではスタンダードな治療法であり、現在では日本でも広く行なわれるようになっています。

マッケンジー体操は、腰椎の伸展方向(腰を反らす)の可動性を回復させ、より負荷の少ない生理的に正しい(ごく自然な)姿勢をとれるように訓練する運動療法で、自宅でもできるように、インターネットなどでは方法も紹介してあります。

しかし、方法を間違えればかえって危険なことになりかねませんので、最初は専門家の指導で正しい方法を身につけることが重要です。

また、「自宅で腰痛治療ができる体操」といった表現をキャッチフレーズにした腰痛体操や腰痛治療が、すべてマッケンジー法であるという事ではありませんので、申し添えておきます。