椎間板ヘルニアと鍼灸治療

椎間板ヘルニアと鍼灸治療

椎間板ヘルニアは、椎間板を形成する線維輪や髄核が何らかの原因で突出して、脊髄や神経根を圧迫することで痛みや坐骨神経痛などの症状を発症するものです。

椎間板は水分の多い軟骨成分で衝撃を吸収し脊椎にかかる負荷を和らげています。
しかし、一度に大きな衝撃が加わったり、加齢変性などで、衝撃を吸収しきれずに壊れてしまうことがあります。

椎間板ヘルニアの診断は、保険医療機関においてMRIなどの画像で判断されますので、先ずは病院の整形外科を受診します。

病院では椎間板ヘルニアと判断した場合、安静を患者に指示し、薬物や理学療法などといった保存治療を行います。

椎間板ヘルニアは数か月後には自然消滅するものもあり、多くの方は数カ月の間には症状が殆どなくなります。

しかし、病院での治療であまり改善がみられなかった、手術を勧められたが回避したい、 などの理由で、鍼灸治療を望む方も沢山いらっしゃいます。

日本では鍼灸は国家資格が必要な医療機関で、医師の診断書があれば保険が適用できるというメリットがあります。

鍼灸は特に痛みに対しての効果が期待でき、日常生活が普通に送れるように支援します。
前述のように、髄核突出(ヘルニア)については数ヶ月で白血球のマクロファージにより吸収されることが多く、鍼灸治療を続けながら、普段から椎間板に無理をかけないような生活を心がけることで、椎間板の修復を待つことになります。

鍼灸の治療は、経絡に流れる気(生命エネルギー)の流れを正常に戻して体の不調を取り除くことを目的としています。

漢方では、人間の体は気が循環し健康を保っていると考えられています。
気が流れる道筋が経絡で、経絡が体表近くを流れている場所が経穴(=ツボ)です。

経絡は体の奥にあるため直接刺激することはできませんので、ツボをハリやお灸で刺激することで気の流れをスムーズにしようとするものです。
気の流れを良くして本来持っている自己回復能力、自然治癒力を高め、疾患に負けない体を作るのが目的です。

鍼灸には、椎間板ヘルニアの場合の痛みや炎症をおさえる効果と共に、疲労回復、筋肉の機能性回復、また免疫力を高め病気になりにくい体を作るといった効果が期待できます。