経皮的高周波椎間板減圧術 (Nucleoplasty) とは

経皮的高周波椎間板減圧術 (Nucleoplasty) とは

椎間板ヘルニアの治療は、神経ブロック療法を含む保存治療が中心で、保存療法で効果が無く日常生活が困難になった場合には手術による治療が施されます。

経皮的高周波椎間板減圧術は、椎間板ヘルニアによる症状を、経皮的で安全かつ低侵襲の治療により、痛みの軽減を図り早期に日常生活の活動性を向上させるための治療方法で、手術療法と保存的治療法の中間に位置する治療法と考えられています。
この方法は安全で簡単に施行できることがメリットです。

「経皮的」には「皮膚を通して」「皮膚の上から」という意味があり、一般的な手術のように切開せずに治療を行う方法の総称です。

高周波椎間板減圧術は、椎間板の中の髄核にガイド針を通して専用の電極カテーテル;スパインワンドを挿入し、70℃で熱凝固を行ない、髄核を収縮させ椎間板内圧を減少させるという手法です。

また神経に炎症を引き起こしている化学的物質を変性させる抗炎症効果もあり、椎間板ヘルニアによる症状を軽減する事も可能です。

具体的には、経皮的に椎間板にガイド針を刺入し、ガイド針から先端直径1mmのスパンワンドカテーテルを椎間板の中に入れて、椎間板内に6回方向を変えて進め、髄核の高周波発熱凝固を行います。

症状の強さに応じて、8方向でも12方向でもスパインワンド・カテーテルをゆっくりカットしながら進め、凝固しながら戻る回数を選択するようにします。

適応は
・ヘルニアが後縦靱帯を脱出していないタイプ
・3~6週間以上の保存的療法で効果がない症例
・原則として年令60才以下の症例
・症状として、下肢痛が腰背部痛よりも優位なもの(腰背部痛のみでも効果はある)
・椎間板造影にて所見のあるもの
としています。
 
一方、非適応例となるのは、
・脊柱管内の1/3以上を占める巨大なヘルニア
・レントゲン像にて椎間板の狭小化が著しいもの
・脱出型、遊離型のヘルニア
・脊柱管狭窄の著しい方
となっています。