椎間板ヘルニアにおけるペイン療法

椎間板ヘルニアにおけるペイン療法

椎間板は、背骨において積み重なった椎骨間にありクッションの役割を果たしています。

椎間板の中心部にある髄核が周囲の繊維輪から突出て神経を圧迫している状態のことを椎間板ヘルニアといいます。
髄核がとび出さず、椎間板そのものが変形して神経を圧迫する場合もあります。

たとえ髄核や椎間板そのものが飛び出していたとしても、神経を圧迫していなければ、痛みや痺れは起こりません。

ヘルニアの突出の仕方や、圧迫される神経の場所などによって痛みの強さには個人差がありますが、治療の期間も異なってきます。

一般的には、安静を保ち保存療法を3ヶ月ほど継続すると、痛みは落ち着くといわれますが、なかにはいくら治療を続けても痛みが緩和されない方もいるのです。

このような場合に手術をしないで痛みを取り除くためのペイン療法があります。

ペイン療法の代表的なものは「神経ブロック」で、腰痛以外の色々な病気にも使える痛みを取り除く治療法です。

神経ブロック療法は、患部に局所麻酔注射をして神経を麻痺させ、痛みの信号を脳に伝え無いようにブロックする方法で、長引く痛みに伴って起こる他の部位への痛みの連鎖を断ち切ることができます。

その他、最近ではレーザーで椎間板を焼くPLDDという治療を受ける方も増えています。
椎間板内の髄核は水分の多いゼリー状のもので、髄核にレーザーを照射し、僅か数ミリ四方分の髄核を蒸散させて椎間板内部に空間を作ります。

この空間ができることで、飛び出していた髄核が元に引き戻されることから、神経への圧迫を無くなると憂いもので、これがPLDDによるレーザー照射治療です。

PLDDの長所は、痛みの軽快が早く、翌日からすぐデスクワークにも復帰できるという点で、仕事を休めない、働き盛りの年代の方には非常に喜ばしいペイン治療といえます。

ただし、PLDDは自由診療となりますので保険適用外となり、費用が高額になる点が唯一の難点といえます。
クリニックにもよりますが、費用は約17万円程度といわれています。

ペインクリニックで行われるペイン療法には、これ以外にも温熱療法や電気治療、運動療法、カイロプラクティク、東洋医学療法の鍼灸や漢方薬といったものがあります。

なかなか痛みが軽快しないという場合には、ペイン療法を検討してみる必要があると思います。