椎間板ヘルニアの種類:膨隆型

椎間板ヘルニアの種類:膨隆型

椎間板ヘルニアは、大きく分けると椎間板の中心部の髄核がその周りの繊維輪から飛び出してくる「脱出型ヘルニア」と、髄核は飛び出すことなく繊維輪と一緒に膨れ上がってくる「膨隆型ヘルニア」の2つに分類されます。

椎間板ヘルニアの多くの患者がこの膨隆型ヘルニアで、「突出型ヘルニア」と呼ばれることもあります。

膨隆型ヘルニアは繊維輪に亀裂がなく、髄核も繊維輪から脱出せずに椎間板そのもの(髄核と繊維輪)が膨れ出るヘルニアで、若い人が発症することが多く長引くケースがあります。

腰椎椎間板ヘルニアの特徴は激しい腰痛と座骨神経痛とされています。
膨隆型ヘルニアは後縦靭帯を圧迫し、足の痛みやしびれよりも、腰痛を訴える場合が多いのですが、脱出型ヘルニアは坐骨神経痛の症状がより強く出るのが特徴です。

膨隆型ヘルニアは脱出型ヘルニアと比較すると痛みはそれほど強くないのですが、軟骨である繊維輪が変形して外へはみ出してしまっている状態であるため、短時間では元には戻りません。

脱出型ヘルニアでは髄核が飛び出し周囲が炎症を起こしているため、白血球内のマクロファージ(貧食細胞)の働きが活発になり、ヘルニアを異物として食べて吸収しますので、比較的早く症状が回復するのですが、一方、膨隆型ヘルニアの場合は髄核が飛び出さないため、貧食細胞の働きはなく、回復に時間がかかります。