椎間板ヘルニアのタイプ

椎間板ヘルニアのタイプ

椎間板ヘルニアはいくつかのタイプに分類されます。
分類方法にも色々ありますが、大まかに分けると「脱出型」と「膨隆型」とに分類されます。
脱出型のヘルニアと膨隆型ヘルニアの大きな違いは、椎間板の外側部分の繊維輪に亀裂が有るか無いかす。

亀裂から内部の髄核が繊維輪を飛び出してしまうのが「脱出型」で、一方「膨隆型」の場合、線維輪に亀裂が有りませんので、脱出型のように髄核が飛び出すことはなく、症状が悪化するにつれて線維輪と髄核が一緒に膨れ、出てきてしまいます。

脱出型ヘルニアの中で、更にいくつかの種類に分類されますが、「穿破脱出型」と並んで重い症状を呈するのが「遊離脱出型」です。

遊離脱出型は、靭帯を突き破った穿破脱出型からさらに進行して、髄核の一部が離れてしまい、脊柱管内に遊離してしまう状態の脱出型ヘルニアです。

このタイプのヘルニアは、強烈な痛みがあるものの、自然に縮小や吸収することが望めるものです。
なぜならば、靭帯を突き破ると出血を生じ、血液内の白血球の一つである貪食細胞・マクロファージが突出し、遊離した髄核を貧食分解してくれるからです。

マクロファージは、直径が10数ミクロンほどの大きさで、ウィルスや細菌を包み込んで食べてしまいますので、血中に入った髄核も異物とみなして食べてしまうのです。

脱出型は自然に消滅するまでは、痛みが激しい場合も多いものの、発症からだいたい3~6ヶ月で、自然に消滅します。
逆に膨隆型ヘルニアの場合いつまでも辛い症状が継続する傾向があります。

また、神経根をどの方向から圧迫されるかによっても身体の痛みや身体の傾き方が違ってきます。

神経根の外側を圧迫する「外側性ヘルニア」、内側が圧迫される「内側性ヘルニア」、そして真後ろにあたる中心部方向に膨らみ脊髄神経本体に圧力をかける「中心性ヘルニア」の3タイプに分類されます。
この神経の圧迫を避けようと、体が自然と左右のどちらかに傾いてきます。体の傾きは椎間板ヘルニアの特長の一つです。

外側性ヘルニアは痛みと反対側に傾き、内側性ヘルニアは痛む方向へと身体が曲がり、
中性性ヘルニアの場合は腰を丸めると痛みが激しくなる傾向があります。