椎間板ヘルニアと足の冷え

椎間板ヘルニアと足の冷え

腰椎椎間板ヘルニアは、腰椎の椎間板の中心部の髄核、又は椎間板全体が外にはみ出した状態のことです。

腰椎の周辺には神経根や馬尾神経が通っていて、椎間板ヘルニアではみ出した部分はその周囲の神経を圧迫してしまいます。

神経の大元が障害を受けることによって、その神経が走っている部位に様々な影響が出てしまうのです。
椎間板ヘルニアの症状の特徴は、腰の病気であるにもかかわらず、その影響が人体のあちこちにまで及ぶことです。

椎間板ヘルニアの症状として代表的なものをあげると、腰痛や足のしびれなどがありますが、そのほかに足の冷感という症状もあります。

この足の冷えも神経の障害から生じているもので、実際には冷えているわけではないのに、下肢から足にかけて、異常に冷たい感じがするという症状です。
特に足のつま先などに症状が現れることが多いようで、いろいろな冷え対策を行っても解消しません

椎間板ヘルニアの症状として、この冷感も意外と多く訴えられている症状の一つなのです。
この症状は、椎間板ヘルニアによって自律神経が圧迫され起こります。

自律神経とは、自分の意思とは無関係に働く神経のことで、刺激や情報に反応して内臓
など、体の様々な機能を調整する神経で、交感神経と副交感神経の2つの神経でできて
います。

交感神経は、身体が活発に動くときに作用する神経で、副交感神経は、ゆったりとして
いる時に作用します。どちらも、起きている時も寝ている時も働いている神経です。

自律神経が障害を受けると足に冷たさを感じたり、むくみなどを引き起こしますが、自律神経の機能が回復するとともに冷感の症状が無くなることが多いのです。

通常の冷感であれば、温めて血管を広げてあげれば、その症状は改善されますが、椎間板ヘルニアによる冷感症状は、血流が悪くなって冷たさを感じているわけではないので、靴下を履いたりして足を温めても温かさを感じません。神経障害を無くせば症状は解消します。

神経障害が進むと完全には元に戻らないことがあり、冷感が続くことになるで注意が必要です。

なお、椎間板ヘルニア以外の病気で、冷感を感じるものは、「閉塞性動脈硬化症」、「脳脊髄液減少症」などという緊急を要する疾患がありますので、それらとの鑑別が必要で、速やかに医師に相談してください。