椎間板ヘルニアとぎっくり腰の違い

椎間板ヘルニアとぎっくり腰の違い

突然激しい腰痛で動く事も出来ない事があり、西洋では「魔女の一撃」といわれているのが「ぎっくり腰」です。

ぎっくり腰と腰椎の椎間板ヘルニアとの一番の違いは、「椎間板がはみだしたかどうか」です。

椎間板ヘルニアと同じような症状なのでよく混同されることがありますが実は別のもので、ぎっくり腰は病名ではありません。

ぎっくり腰は、重い物を持ち上げたときや急に体をひねった時、無理な姿勢をしたときなどに突発的に襲う腰痛のことで、正式には「急性腰痛症」と呼ばれています。

ぎっくり腰の多くは腰椎の捻挫であり、腰椎を支える靭帯や筋肉が、急激な負荷に耐えきれず損傷してしまうものです。
軟骨を損傷している場合もありますが、椎間板のはみ出しはありません。

重傷の場合には、2週間〜3ヶ月程度痛みが続くこともありますが、軽い場合だと2〜3日で治ることが殆どです。
もし、しびれが残るようであれば、それは椎間板ヘルニアの疑いがあります。

ヘルニアとはそもそも、「臓器の一部があるべき場所から逸脱した状態」を指す言葉です。つまり、椎間板ヘルニアは椎間板が本来の場所からはみ出したという事なのです。

椎間板は老化が早く、20歳を過ぎる頃から始まり、椎間板ヘルニアは30〜50歳の方に多発します。

変性に因って椎間板の外側が弱くなり、何らかの要因で亀裂を生じ中心部の髄核が外にはみ出してきて、神経を圧迫します。
50歳を過ぎると、椎間板の中心部の髄核が硬くなりはじめ、飛び出しにくくなるため逆に起こりにくくなります。

椎間板ヘルニアの症状は、急性期はぎっくり腰と同じく激しい腰痛に襲われます。
さらに飛び出した椎間板が神経を圧迫し、臀部から脚に痛みやしびれが発生する、所謂、坐骨神経痛の症状を呈するようになります。
ぎっくり腰にはこの神経症状はありません。