健康な「椎間板」の重要性

健康な「椎間板」の重要性

「椎間板」は、脊骨を構成する椎骨と椎骨の間にあり、脊骨を前後左右に曲げる動きをなめらかにするほか、体重や地面からのショックを吸収するクッションの役目を果たしています。

腰を曲げる場合には腰椎周辺の筋肉に負担がかがる事は、実感としてわかりやすいのですが、椎間板にも実感として感じることができない想像以上の圧力がかっています。

椎間板は、アンパンのような構造で、柔らかくみずみずしいゼリー状の組織である「髄核」が中心部にあり、その周囲を丈夫な複雑性組織「繊維輪」が何層かになって「髄核」を包み込んでいます。
更に、その上下を軟骨板でふたをしています。

健康的な椎間板の髄核は水分の多いゲル状のもので、弾力性に富んでいて、椎間板に圧力がかがると、髄核と繊維輪が等分に圧力を分担して支えます。

しかし、「退行変性」と呼ばれる老化現象が始まると、髄核の水分が少なくなって弾力性がなくなってしまいます。
そうなると繊維輪には余分な負担がかがるようになり、椎間板は強さを失い徐々につぶれてきます。

椎間板には常に負荷がかかっている状態であり、老化が始まるのは他の身体の部位よりも早く、20歳を過ぎる頃から始まるといわれています。

腰を屈伸したときは、骨盤のすぐ上の第4、もしくは第5腰椎の椎間板と椎間関節が中心となってテコのような運動をします。
最も傷みやすい所がこの部位となります。

統計によると、椎間板に最も負荷がかかるのは、荷物を持ち、体を曲げた状態の時で、逆にもっとも負担がかがらないのは仰向けで寝た状態の時となっています。

つまり、椎間板に最大の負荷がかがるのは、椅子などに腰掛けたまま床のものを拾うような姿勢ということになります。
横になって休むと多くの腰痛は楽になるという事は統計からもわかります。

椎間板やその上下の椎体(椎骨の前の部分)は、椎間板の内圧や、腰筋、腹筋の筋力などによって外圧から守られてつぶれないようになっています。

しかし、椎間板の中心部の髄核が老化する事で、椎間板の内圧は減少していきます。
また、腰筋・腹筋は椎間板が力を失った分だけ余計な負荷がかかるようになり、疲労してきます。
これらの要因が重なると椎間板ヘルニアの危険性が大きくなります。

なるべく椎間板に余計な負荷がかからないようにするためには、日頃の姿勢や動作に十分注意することが重要です。

また、腹筋・背筋を健康に保つためにも十分な栄養補給や、継続的な運動も必要となります。