椎間板ヘルニアが痛いのは

椎間板ヘルニアが痛いのは

腰の骨は5つの腰椎骨と1つの仙骨、そしてそれぞれの骨の間にある椎間板というクッションからできています。

この椎間板はアンパンのような構造をしていて外側のパンの部分を繊維輪といい、中心部のアンコは髄核というゼリー状ものになっています。
これらの後方には背骨に脊柱管という管が通っており、ここに重要な神経が走っています。

このパンの部分に亀裂が生じ、アンコが出てそれが後方にある神経に触れて痛みやしびれ、麻痺などを起こすのが腰椎椎間板ヘルニアです。

椎間板ヘルニアの痛みの原因や発生のメカニズムはすべて解明されているわけではありませんが、これを知ることは、椎間板ヘルニアを治す上でとても重要なことなのです。

椎間板ヘルニアが腰痛の原因とされるのは、ヘルニアが「神経を圧迫するから痛い」というイメージ があるからで、実際、椎間板ヘルニアが直接原因の腰痛もあり、これは激痛で横になっていても常に激痛が続き眠れないぐらいの痛みとなります。

MRIでの画像診断でヘルニアが見つかり、我慢は出来るが寝返りがつらい・・・という程度の腰痛は、ヘルニアの周りに炎症が起きていることが推測されます。
ヘルニア単体では、痛みを感じなくてもその周りに、炎症がおきると痛みを感じるのです。

普通、体の一部分を押しても痛みを感じませんが、叩いたりぶつけたりするとその部分が赤く腫れ上がり、熱をおび触っただけでも痛くなります。

ヘルニアが痛いのは、単に神経を圧迫しているだけではなく、その部分に炎症が起こって痛くなっているので、炎症がなくなれば痛みはひいて、単なるしびれやだるさだけになると考えられます。

この炎症は、外敵が攻めてきたことを知らせる「警報サイレン」のようなもので、炎症によって皮膚が赤くなったり、痛くなったり、腫れや発熱をともなったりする為いやなものですが、体を守るのにはとても役に立つサインなのです。

椎間板ヘルニア治療の目的は、出っ張ってしまったヘルニアを引っ込めることではなく、先ずはその部分の炎症をとることなのです。

痛い時には、先ずは体を動かさない様に安静にする事です。
横になる、コルセットをする、など最も楽な姿勢で安静にすることが肝心です。

次に炎症を抑える為に薬を服用します。
医師は消炎鎮痛剤を処方しますが、これは炎症を抑える効果も持っている所謂痛み止めです。

出っ張ったヘルニアはマクロファージ(大食細胞)によって異物とみなされ食べ込まれますので、自然消滅することが殆どです。

この事からも、先ずは痛みを長引かさないで処置をするのが重要である事が判ると思います。